2019/06/03

ベトナムの特別経済地区は重要な投資テーマ【ニュースから探るベトナム株①】

ベトナム株を含めた株式投資は色々なニュースを追っていくと

大きな流れが見えてきたりして、投資アイディアが生まれたりします。

当ブログではベトナム株の投資に関わる様なベトナムの政治経済の情報に関して、定期的に取り上げたいと思っています。

ベトナム株投資に関係するニュースの紹介
ベトナム株投資に関係するニュースを紹介します


このブログに訪問する様なベトナム株に興味を持つ方は

情報感度が非常に高い方だと思いますが

忙しい方も多いと思いますので

さっくり大きな流れを掴んでもらえたらと思い

直近のベトナムの政治経済に関連する面白そうなニュースをセレクトし、

僭越ながら投資アイディアの視点から一言コメントします。

記事自体は一文しか紹介しないので、気になった記事の全文を見るにはニュースサイトに是非訪問してあげてください(タイトルがリンクになっています)。


焦点:好況ベトナムで電力ブーム、石炭産業の「希望の星」に(朝日新聞)

電力需要拡大に対応するため、今後10年間のエネルギー関連支出が最大1500億ドル(約16兆4000億円)に達すると見られているためだ。

環境への配慮を重視する兆候はあるが、主力は石炭になりそうだ。”


一言:

ベトナムで電力需要が増大し、石炭の需要が伸びていくという記事です。

ベトナムの電力開発計画(PDP7)というのがあるんですね、勉強になります。

環境汚染とのトレードオフで、再生エネルギーも拡大するが、コスト面から石炭がマジョリティとなるみたいです。

中国でも経済成長>環境が優先されましたし、かつての日本でもそうでした。

経済発展により電力需要も増大するので、ベトナムのユーティリティー(公益)セクターも面白いですね。

また、発電所に装置や消耗品を提供している企業も面白そうです。

これで石炭関連の株を買うというのはさすがに難しいですかね・・・(笑)



南シナ海、中国とフィリピン、ベトナムの閣僚が応酬(日経新聞)



”中国の魏鳳和国防相は「領土内で何を建設しようと我々の権利の範囲内だ」と述べ、中国軍による南シナ海の軍事拠点化を正当化した。

これに対し、フィリピンのロレンザーナ国防相は「南シナ海の主権に関しては国際的な仲裁結果が既に出ている」と強調。中国の領有権主張を退けた2016年の仲裁裁判所の判決に言及した。”


一言:

当ブログでも言及していますが、ベトナム株投資におけるリスクの1つが国際紛争に巻き込まれることですね。

中国はASEAN各国と緊張した関係にあり

どんなきっかけでベトナムが紛争に巻き込まれるかわかりません。

そんなときでもアウトパフォーマンスが期待できるのは防衛関連銘柄でしょうか。

トランプ大統領が選出されて、アメリカや日本の防衛関連の銘柄を買った人はさすがです。

Vietnam seeks to slow China inflows (Asia Times)

”In the eyes of the Party’s critics, Vietnam has grown too close to China, a former colonizer and present-day foe over hotly contested territory and features in the South China Sea Beijing is increasingly militarizing.

At the same time, Party policymakers in Hanoi have long recognized the importance of Chinese investment in fueling fast growth. But that may now be changing as political risks rise around perceptions of Chinese dominance.”


一言:

中国と関係を深めることで、ベトナム経済成長は加速する一方で、中国依存の高まりは国民の反発を招いています。

特別経済地区(SEZ -special economic zones that would allow foreign investors to lease land for as long as 99 years)の議論があるんですね、勉強になります。

これが推進されると、まずは局所的ですがベトナムの地価が更に上がる可能性が高いですね。

ベトナム版の三菱地所みたいに、重要な土地をおさえている企業があれば投資したいです(調べてみます!)

あと、主権vs経済成長ですが、

他のアジアの国を見ると、経済成長を優先して、結果的に中国との関係性が深まる例が多いです。

人間、豊かになりたいという欲望には抗いがたいもの。

また豊かさの向上は、色々な問題を抑制する効果もあり、統治者も豊かさを志向します。

ベトナムも同様と考えます。

今回は、以上です。それでは、うみがめみたいに気長に株を楽しみましょう!

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