2019/06/07

ベトナムの電力不足は投資チャンス?関連銘柄8社紹介




(*下の方に関連銘柄をチャート付きで紹介しています。前ふりが面倒な方はスクロールして飛ばしてください)


ベトナムで電力危機が叫ばれています。


Vietnam will face power shortage in future(リンク)


2022年や2023年に電力不足を危惧する声もあります。


2022年にベトナムは電力不足危機(リンク)


ベトナムの電力不足は昔からも懸念されていた内容です。



例えばみずほ総合研究所から2006年に「ベトナムの電力不足問題(リンク)」というレポートが出てきます。


成長著しいがゆえに、つきまとう悩みの種ですね。


ちなみに以下が中国、日本、ベトナム、タイの総発電量の比較です。


国内総発電量の比較
国内総発電量の比較(ジェトロより



中国が圧倒的でさすが「世界の工場」・「人口13億人」というところですね。


ベトナムへ製造業がシフトしていく中で、中長期的に電力需要が拡大していくのは明白です。

下記が総発電量(輸入含む)の推移です。


17年は前年比8.4%増加です。


ベトナムの総発電量の推移
ベトナムの総発電量の推移(ジェトロより


今後も電力需要は伸びる中で、投資アイディアとして


ベトナムの電力株に投資をするのはどうでしょうか?

第一印象として、自分は以下の理由で躊躇します。

理由①

リスクを取ってベトナムという新興国の株に投資をしているので、業績成長を望める業界でないとリターンが見合わない

理由②

ユーティリティは公共性が高いため、めったに潰れないけど、そこまで儲からない(国民や企業が文句を言うので、高い利益率を出せない)

でも思い込みや勘違いを正していくのが投資だと思いますので・・・

■実際にベトナム電力株を見てみましょう


おなじみのInvesting.comを使い、過去のチャートを見たいと思います。

投資できないと意味ないのでSBI証券で買える銘柄を見ていきたいと思います。

(*紹介する銘柄への投資を推奨するわけではなく、あくまで参考情報としてご覧ください。投資は自己責任でお願いします)


  • ファーライ火力発電( Pha Lai Thermal Power JSC)


「石炭火力発電を主力とする電力会社」

SBI証券のベトナム株リストから引用、以下同様)



直近盛り返していますが、電力需要とは違い、右肩上がりとはいえないですね。

ただ配当利回り10%は強烈です。




クォッククオン ザライ(Quoc Cuong Gia Lai JSC)



「水力発電所などの建設」


ピークからかなり下がっています。

配当利回り20%!さすがベトナム株、高配当です。

過去2年間の間、配当目当てに買った人は大損ですが・・・笑



  • 中部電気開発投資 (Mien Trung Power Investment and Develop)


「電源開発、発電、売電」


今回見た企業の中で、2番目に綺麗なチャートしている企業です。

利回りも高く、それなりに時価総額もあり、要チャックです。

「電源開発、発電、売電」

とのことですが、具体的な事業内容が気になります。

電力を発電する事業より

この会社に様にその周辺の方が個人的に魅力的です。


(いわゆる、つるはしを売る)



カンドン水力発電


「発電及び関連建設」


株価はそこそこで配当利回り21%!

火力発電が今後主流になる中で、水力発電はどうなんでしょう。



  • タックバー水力発電(Thac Ba HydroPower JSC)


「水力発電及び電気設備の保守管理」





タックモー水力発電


「発電、電力取引。発電装置の販売や発電所の保守運営を行う水力発電会社」



今回、一番素敵なチャートをしている株でした。

数年で何倍にもなっています・・・

個人的に要チェック銘柄入りです。


  • 第4電力建設コンサルティング(Power Engineering Consulting JSC No.4)

発電所工事、電気設備の設計、コンサルティングサービス



直近急騰!

PERも高く、ベトナム株としては利回りも低いです。

ユーティリティ周りでは珍しい、利益成長(グロース)が期待されている銘柄かもしれません。

これも個人的に要チェックです。




  • ヴィンソン・ソンヒン水力発電

「水力発電」


まあ普通ですね。

ベトナム株ですと配当利回り5%も低く見えてきます(笑

この他にもまだ少しありましたが

残りは赤字であったり、チャートが表示されないものが多く

紹介はここまでとしたいと思います。

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以上色々見ていきましたが、

発電する会社より

発電設備だったり、建設会社だったり、コンサルディング
だったりという周辺会社の方がチャートが面白そうですね。

個人的要チェック銘柄はもう少し見てみようと思います。


皆さんに対しても、何かしらの役に立てれば幸いです。


ベトナム・タイに限らず、データ社会において電力は重要なインフラです。周辺銘柄に投資機会があるかもしれません。




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今回は、以上です。それでは、うみがめみたいに気長に株を楽しみましょう!


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