2018/08/20

投資調査:マネックス:コインチェックの考察③同業のビットポイントからの示唆

この記事のポイントは以下の3点です。

1)コインチェックの同業でシェアが低いビットポイントの利益率は非常に高い。アルトコイン販売が収益源の可能性

2)コインチェックとビットポイントの直近の売上高は同じ程度。固定費の違いもあるが、コインチェックもアルトコイン取引を全面再開すれば収益率はかなり改善すると予想


3)ビットポイントの前年比での利益率は下がっており、今後もマージン圧迫がされる。但し依然収益性の絶対水準は高く、ビットポイントより知名度の高いコインチェックのポテンシャルは大きい

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●コインチェックの同業他社からの示唆

つい最近まで私はマネックスのコインチェックによる、営業利益貢献にわりと懐疑的でした。




調べもせず印象論で語ってすみませんでした。

ただ、あいかわらず認可はされていないので、4−6月期への業績貢献は不明という点は変わっていないです。

しかし、全面再開でアルトコインの売買をすればすぐに業績貢献できる印象に変わってきました前回記事

言い訳ではないですが、自分が間違っていると思ったら、意見をすぐ修正するのも大事です。

今回は競合の事業の例について考察し、コインチェックの業績に示唆があるか見てみたいと思います。

●ビットポイント:非常に高い利益率

ビットポイントリミックスポイントの子会社で、仮想通貨の販売所及び取引所サービスを提供しています。



事業モデルやスタイルはコインチェックと似ていますが、アルトコインの種類はコインチェックより少ないです。

コインチェック同様に、ビットコイン取引所の手数料が無料で、スワップポイントで収益を上げています。

業績は親会社のリミックスポイントの決算資料に開示されてます。

主にビットポイントが含まれる金融関連事業の直近の4-6月期の売上高は9億円、営業利益は 5.3億円、営業マージン58%でした。

とても高収益ですね。ちなみに前年は売上2.7億円に対し、営業利益2.0億円でした。利益率74%です。

なので前年比ではマージンが低下しているともいえます。現状も、とても維持可能な利益率ではないので今後のトレンドは圧縮していくと考えられます。


4-6月期の売上高はコインチェック同9億円と同程度です。コインチェックは赤字の一方、ビットポイントはしっかりと利益が出てきます。

コインチェックの方が本来の事業規模が大きく固定費も大きいと推定されることと、ビットポイントはアルトコインの売買を全面的に行っている点が差異と考えます。

*ちなみに、売上高を比較する際は、計上方法に注意したいと思っています。

コインチェックは「コインの売却値−コインの購入値=営業収益」として出していると資料に記載があります。

ビットポイントは短信を確認した限り、確認はできません。ただ利益率がかなり高いことを考えると、コインチェックに似た概念と現状では推定します。

●大手でないビットポイントでもこの収益なら、コインチェックは・・・?

このビットポイントの仮想通貨取引所としてのポジショニングはどうでしょうか?

JPビットコインさんにビットポイントの取り扱い高はありませんでした。

但し9億円という売上高(全面再開していないコインチェックと同程度)を考慮すると、プレゼンスは小さいと考えられます。

私の周りでビットポイントを知っている人はほとんどいませんでした。

そんなビットポイントでもアルトコインを購入する顧客を確保し、高い収益をあげています。

これは規模・ネームバリュー・アルトコインの取り扱い種類で遥かに上回るコインチェックにおいてポジティブな示唆だと考えます。

早く登録許可取得・全面再開をして欲しいものです。

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