2019/11/23

保有ベトナム株の決算レビュー:タンカンロジはバリューとして安定感がある





■保有ベトナム株の直近の決算を振り返る



こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。ツイッターにて更新をお知らせしますので、是非フォローお願いします:

GCA株の「無限ナンピンチャレンジ」は前週で一旦お休みにしたので、今週から土曜日は新しいことをしていきたいと思っています。

平日はベトナム株やベトナム経済にまつわるニュースや情報を紹介することが多いので、週末は自分の保有ベトナム銘柄に関することや、本分の企業調査をしようかなと思っています。

今回は自分の保有銘柄であるタンカンロジスティックの直近の決算(19年7-9月)を振り返りたいと思います。


■タンカンロジスティック(TCL)の7-9月期業績:粗利率が持ち直しており◯


保有銘柄の中でも優等生的な存在である、運輸・ロジスティック(湾港サービス、コンテナ)を手がけるタンカンロジスティック(TCL)を見ていきます。


・7-9月期の売上は前年比で2.6%増収でした。

19年4-6月に比べると微増です。マクロ経済は不透明ですが、タンカンロジスティックの事業環境に異変はないのがわかります。


・7-9月期の粗利率は17%と前年と同水準でしたが、4-6月期の15%から改善しました。


減価償却を除いた原価が下がっているのが4-6月期比の粗利改善の背景です。

粗利率が向上が持続的であるかどうかは重要なポイントですが、確認する方法がありません。仮に日本株のプロの機関投資家であれば、決算短信、説明会資料・説明会、IRとの対話、競合比較を通して分析していきます。

前年の7-9月期も粗利率が高かったので、季節性の可能性もあるかもしれません。ただ7-9月期の粗利率が回復したのは事実なので、とりあえず◯(ポジティブ)評価をします。

*ちなみに下記の粗利額は情報ベンダーによって若干数字が違いますのでその点ご注意ください。


・7−9月期のEPS(一株あたりの利益)は1058ドンでした。


過去12ヶ月(18年10月〜19年9月)の合計のEPSは3958ドンです。

19年11月の株価(27800ドン)のPERは7.0倍となります。また9月末のBPSは33,450ドンとPBRは0.8倍です。バリュエーションの面から割高感がないのは安心材料です。


・配当の持続性は?配当利回り7.2%


タンカンロジスティックの19年の配当額は2000ドンになりそうです(参考記事:19年10月:タンカンロジが増配発表:ベトナム株配当アップデート)。

過去12ヶ月の合計のEPSは3958ドンなので配当性向は約50%となり、配当を十分維持できる稼ぎです。

かつ少し専門的になりますが、19年は減価償却費>設備投資なので、FCF(フリーキャッシュフロー)という観点ではより強固です。

19年11月の株価(27800)の配当利回りは7.2%となり配当の観点から魅力的です。




Wall Street Journal



■タンカンロジスティック(TCL)の株価推移



タンカンロジスティックの株価推移を確認しておきます。

過去1年では+2%ですが、14年〜15年のピークからは20%以上低い水準にあります。

過去5年では2014年がタンカンロジスティックの最高益でEPSは4671ドンでした。先ほどみた様に過去12ヶ月の合計のEPSは3958ドンでしたので、20%弱下がった水準にありますので、概ね合致します。バリュエーションはあまり変わっていないということです。

14年→19年へ売上はそこそこ増加していますが、売上以上に原価と販管費が上昇しています。例えば直近の四半期の粗利率は17%でしたが、14年は20%でした。

人権費の増加などコスト上昇は今後も続く要因なので、それを跳ね返す売上成長を期待したいです。7-9月期の売上水準は久しぶりに高い水準だったので、ここからの飛躍を期待したいです。



Tradingviewより



■結論:バリュー銘柄として保有継続


タンカンロジスティックの7-9月期業績を見ていきましたが、バリュー銘柄としての安定感を確認しました。

タンカンロジスティックから生み出される配当や一部売却を原資に他のベトナム株に投資する前提で、保有継続をしたいと思います。





 
今回は以上です。引き続きうみがめみたいに「気長に気楽」にベトナム株・タイ株による不労所得形成・配当生活の実現を目指していきます。


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