2020/01/04

アナリストのベトナム株式市場の2020年展望を紹介





■アナリストのベトナム株式市場の2020年展望を紹介




こんにちは、うみがめベトナム株調査部です。ツイッターでもベトナム株情報をお知らせしますので、是非フォローお願いします:

ベトナムの報道では2020年のベトナム株式市場に対して何とコメントしているのか見ていきたいと思います。

Vietnam News bizhubはアナリストのコメントを紹介し、2020年のベトナム株式市場は明るい見通しとしています。ただしいくつかチャレンジもあるとしています。

ベトナム株式のVN-Indexは昨年960.99ポイントで終わりました。2018年に対して7.7%の上昇です。1000ポイントを超えた局面が2度ありました。

1度目は3月12日に到達し、その後7セッション1000超えが続きました。また10月30日にも1000ポイントを超え、15日間続きました。

その後11月・12月と低調な状況に続いています。

VN-Indexの史上最高値は2018年4月9日の1204.33でした。

Tan Viet証券のLe Ngoc Nam:1月下旬〜2月にベトナム株は安定・もしくは上昇する


Tan Viet Securities IncorporationのLe Ngoc NamによるとVN-Indexは940-950ポイントでサポートがあるとしています。また2020年の第一四半期は安定したマクロ環境と米中摩擦の関係改善により上昇するとしています。

ベトナム経済は2019年に+7%と強い成長を達成しており、インフレもコントロールしています。加えて米中の摩擦も緩和へ最初の合意がなされました

Le Ngoc Namはベトナム株式史上のP/Eは15.7倍と低位であるとしており、940-950のサポートに近づいた後は再び上昇するとしています。

来たる20年1-2月は19年10-12月期の決算発表になります。ポジティブな業績結果により株価は安定するか、もしくは上昇するとしています。

JPモルガン:VN-Indexが2020年に1,200ポイントに到達


JPモルガンは12月中旬にVN-Indexが2020年に1,200ポイントに到達するとの予想を出しています。


VNDirect証券のDinh Quang Hinh:MSCIの格上げがポイント


VNDirect証券のDinh Quang Hinhは1,200ポイントはベトナム株式市場がMSCI(Morgan Stanley Capital International)のフロンティア市場からエマージングに格上げされれば可能としています。

但し外国人保有率の制限をしている点からMSCIの格上げが起こる可能性は低いとしています。Hinhは楽観的なシナリオでは2022年に格上げがありえるとしています。


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アナリストやコンサルの観点から俯瞰的にマーケットの分析をするアプローチも試してみると有用だと思います。





■MSCI/FTSEのインデックスのおさらい。ベトナムは今後数年で格上げを期待



以上ベトナム株式市場の2020年の見通しを見てきました。基本的には前向きな見方が多いです。ここで上記で取り上げられた重要な点、MSCIやFTSE等の大手インデックスプロバイダーの構成国の分類について確認しておきます。

MSCI(Morgan Stanley Capital International)は世界の投資運用に使われている株価インデックスを作成しています。以下の様に構成国を先進国・新興国・フロンティア市場に分類しています。




格上げされると組み入れられるETF数が増えるので株には買いの要因となります。ベトナムは現在、フロンティア市場にいます。下記が2018年5月時点のフロンティア市場です。バングラディシュ、スリランカ、アルゼンチン等と同じ分類です。




FTSEラッセルもMSCIと同様に大手のインデックスプロバイダーです。FTSEラッセルにおいてはベトナムはフロンティア区分で、4段階の区分の最も新興市場との位置付けです。






以上の通りインデックスにおけるベトナムの区分はまだまだ新興市場との位置付けです。これは中長期的にはアップサイドです。

今後ベトナムが外国人保有率の緩和や撤廃等、株式市場の改善を進めていけば格上げは現実味を帯びてくると思います。その場合世界の投資マネーがベトナムに入ることになるので、期待したいですね。

新興国・フロンティア国にある有力企業を学ぶには「ASEAN企業地図」がおすすめです。







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