2018/02/05

投資のヒント:過去の市場クラッシュ・バブル崩壊はどの様にして起こったのか

"Every modern stock market crash has an external catalyst at its heart. There external catalysts - some are acts of nature, such as 1906’s earthquake; some are geopolitical, as in 1987 and 2010; some are political, as in 2008; and some are criminal, as in 1920 - are not sufficient themselves to start a crash, though they are necessary"

A History of the United States in Five Crashes: Stock Market Meltdowns That Defined a Nation -  Scott Nation





投資はタイミングが何より重要で、マーケットの調整タイミングで上手く立ち回れたらと思っている(難しいが・・・)
ピーターリンチの様な経済サイクルは予想できない・しない、という立場もあるが、短期間で資金を増やすにはマーケットの底で買い増す資金があることが重要だ。

これを書いているまさに今日2/5/2018、日経は-2. 5%下落した・・・
プライベート・ポートフォリオはマイナス転換目前だ。

歴史は繰り返すものなので、最近は過去のバブルを振り返っている。

「バブルだった」というように、バブルは後から振り返って気づくものという印象があるが、上記の本を読んで再確認したことはバブルの最中でも、その可能性について警鐘を鳴らしている人はたくさんいたし、バブル崩壊まで・株価が本格的に調整するまで、いくつもの前兆があった。

On July 12, 2007, two days after the rating agencies signaled that massive downgrades of subprime mortgage bonds were coming, the Dow Jones Industrial Averages gained 283.86 points, or 2.1 percent, in the best point gain it had had since 2002, to close at an all-time high of 13861.73





A History of the United States in Five Crashes: Stock Market Meltdowns That Defined a Nation -  Scott Nation

でも最終的に多くの人々の予期しない規模・範囲・時間の長さで、バブル崩壊は深い爪痕を残す。最近の自分は下記の様な考えを持っている。



  1. 本の通り、まずバブル崩壊(株式市場崩壊)にはトリガーとなる外的要因が存在する(地政学リスク、天災、政治・・・)
  2. その要因が認識された際に、多かれ少なかれ人々は調整を予期するものの、結果として実際に起こった調整は事前の想定を超えるものとなる
  3. なぜなら人は3次的・4次的な影響を読めないから。それによって結果的にリスクを過小評価する。


最初のトリガーは局面によって異なってくるだろうけど、震源らしきものをみつけても、「そこまで甚大な調整にならないだろう」、「もう織り込まれているだろう」、という解釈をしてしまう。

結局、自分はバブル崩壊の前兆を探そうとしているが、それはわからない、という結論が簡単かつ最も事実に近い気がしてきた。そうすると、その前提でポジションを管理するリスクマネジメントが重要になるだろう。