2018/02/15

投資調査:パーク24:1月月次。カーシェアの会員は順調に増加

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パーク24・・・24時間無人時間貸し駐車場タイムズを運営。英国、豪州などにも展開。カーシェアが第2の柱に (四季報オンラインより
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駐車場トップシェアに立脚した優れた事業モデル

株価は年初来安値付近、それでも会社計画ベースで今期PER26倍と割安感は全くない。但しディフェンシブな事業形態や安定配当かつ配当利回り2.8%という点は安心できる。円高にも影響されない点もプラスでしょう。

配当利回り2.8%は悪くないが、キヤノンやJTなど4~5%ある銘柄も存在しており、特段優れているわけでもない。ただカーシェアは新たな業績ドライバーとして期待でき、シェアリングエコノミーという投資テーマに沿ってプレミアムも期待できる。

会員数は順調に増加。業績インパクトも小さくない




駐車場の需要などそんなに変わらないので、業績や株価を考える上で重要なのはカーシェアの会員数。月次の動向が開示されており、1月分が本日開示された。至って好調だ。

会員は入会費1550円+月会費1030円+使用料金(原則15分206円、月会費分を超えた分から追加で支払う)を払う。1月末時点で93.9万人の会員がいて、全員が最低支出にとどまるとしても、年116億円のキャッシュが入る(入会費を考慮せず)。

カーシェア会員数の推移(会社資料より作成)


1月は12月比で1.1万人増加している(1月は正月ということもあり季節性で増加数が少ない)。仮に1年間この1.1万人が会員であり続ければそれだけで年1.5億円の増収効果だ。もちろん使用するために会員になっているので、実際の増収効果はより大きい。

カーシェア会員の純増加数


さらに重要なのは既存のタイムズの駐車場にカーシェアを置いている点だ。これは明確なシナジーだ。駐車場の占有率(稼働時間の様な概念)は50%程度とフルに使われていない。よってカーシェアは与えられた土地から収益を最大限上げる有効活用の方法となる。

前期は先行投資で収益率が落ちているが、今期の決算でカーシェアの業績寄与が明確になれば株価の再評価も期待できると予想する。

長期投資に向いた優れたビジネスモデル

駐車場にせよ、カーシェアにせよストック型のビジネスモデルで、今日より明日、明日より明後日と収益基盤はより強固になっていく。私が好きなタイプの銘柄だ。

1日1日安定してキャッシュを生んでいく。それが高い還元率で投資家に戻ってくる。減配リスクも限定的で、長期投資家に適した銘柄と予想する。(極論、30-40年持てば配当で元が取れるのである)

楽しみ楽しみ。


*重要な事項
上記はあくまで個人の見解で情報提供を意図しており、ブログの読者に上記銘柄への投資を推奨しているものではありません。投資は元本が減少するリスクがあります。上記の株への投資を含む、投資の決定はくれぐれも自己責任でお願いします。