2020/05/18

タイ空港公社株(AOT)のコロナ影響




私の保有株の中でタイ空港公社が最もコロナの影響が大きいと思われます。直近の業績動向を一応チェックしてみました。

タイ空港公社は、タイの国営空港を運営する会社。運輸省が70%の株を所有している。

年初来の株価パフォーマンスは悪いですがもっと悪くても良さそうなのに・・・



ちなみに過去5年だとこんな株価推移です。


1-3月の売上は前年比で30%程度の減収です。


一方で利益は前年比で半減です。EPSは0.26バーツです。これを一年あたりに直すと今の株価はPER57倍になります。


1-3月のフライトは-18%でした。


ただし月別では3月に急減しているのがわかります。3月は前年比半減の勢いですね。
4月は前年比でもっとひどいでしょう。



3月の売上が前年比で半減ということで、仮に20年4-6月期の売上が19年1-3月期の売上の半分になったとすると(19年4-6月期の売上がすぐにでてこないので)、20年1-3月期の売上からさらに30%程度落ちそうです。売上の減少分がまるまる利益減となっても利益は残りますね。収益体質が強固すぎるので間違っているか、見落としていることがあるかもしれません。

実際の4-6月期の売上減少幅は30%でなくもっとひどい減少でしょうから、やっぱり赤字でしょうね。ただ国が70%持っているので倒産することもなさそうです。


以上、気になった点をみていきました。4-6月期の業績は壊滅的と予想されますが、倒産しそうな気配もないですし、コロナの状況を考えると今からこの株を売ることはないのかなと思います。また新興国・成長国という点も考えて保有継続でいきたいと思います。

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