2018/03/05

投資のヒント:「上がるか下がるか」より大事な「これはどのようなお金か」という問い

相場の方向性をあてるのは難しい、という前提

米株が下がり、日本株も下がる。その様な状況が続いています。米国の長期金利上昇により株のプレミアムの低下、中国経済の鈍化、関税競争により非効率性の上昇、等々が要因として挙げられていると理解しています。




利上げの回数とか、中国の景気減速とか、市場における不透明な要因は常にあります。ない状態がむしろピークで危険といえるかもしれません。

マクロというか市場の大きな方向性は株に限らず、不動産やコモディティなど、投資全般において重要です。重要なのですが、当てるのは難しいです。TOPIXもダウも需給の結果ではあるのですが、ファクターが多数あり、かつそれが常に変わるので、個人が 色々考えても無理があります。

リスク許容度を理解してこそ、投資決定ができる


では投資をすべきなのかしないべきなのか?

この決定すべき際に、「上がるか下がるか」という問いはそれなりに誰もが考えると思います。一方であまりしっかりと吟味されていない問いに「どれくらいリスクがとれるか」という問いがあると思います。

私は、いつも株に投資する際は、根本的には「株に投資しない場合、他に何を買いたいか?」をいつも考えてみます。車でも家でも家電でもいいですし、債券でもBitcoinでもいいです。

もちろん現金という選択もありえます。でも現金は結局は現金以外のものに消費するなり投資するなりの待機資金なわけです。 ということは欲しいものがより安値になるか、欲しいものが新しくでてくるか(今は欲しいものがない)、しないと現金の意味はないわけです。

意味のない現金は「余剰である」と言えます。余剰であるものなら、投資の時間軸は長くできそうです。例としては、利回り4%のキヤノンを25年持つ、という行為も余剰資金であれば正当化されます。私はしないですが。


直近の下げ相場でも、私の資産全体の中で株に投資する金額は変わっていません。むしろ「買い場」と考えて、フローで入ってくるお金は株に投資しています。当然、より安い銘柄に資金を回す、ということもしています。

それは今のお金が余剰である、という考えから出発しています。リスク許容度が高い、といえますが、それを理解しているが故に、検討している投資が「高いか安いか」という判定ができます。

ちなみにインデックスは買っていないです。正直安いか高いかよくわからないからです。個別銘柄で安いもの、かつ業績が成長するもの、それはこの元気のない相場であっても余剰資金ならいくらでも買いたいと個人的に思っています。


*重要な事項
上記はあくまで個人の見解で情報提供を意図しており、ブログの読者に投資を推奨しているものではありません。投資は元本が減少するリスクがあります。投資の決定はくれぐれも自己責任でお願いします。