2019/07/15

ベトナム株は過去10年アンダーパフォーム。これをチャンスと考える理由

ベトナムの過去の株価パフォーマンスを比較すると、実は新興国株やグローバル平均に劣っています。

下記はMSCIのベトナム、新興国、世界株のインデックスのパフォーマンスの比較ですが、ベトナム株は2017年を除き、基本的にアンダーパフォームし続けています。経済成長=株価上昇に必ずしも直結していないわけです。

以下の理由で、個人的には、これはチャンスだと予想しています

トレンドというのはなかなか変わらないもので、特に国レベルのトレンドであれば構造的な要因が背景となっているケースが大半です。

例えば、米国の経済成長率が日本より高いのは、ひとときの現象というより、構造的な要因(人口増加、ベンチャー投資の金額、IPOの数)と考えられます。

この場合、日本の人口減少やベンチャー企業育成のインフラの相対的な弱さ、というファクターが変化しないという前提で考えています。

逆をいえば、日本の人口が増加したり、国を挙げてベンチャー投資を振興し、新規企業がたくさんでてきて生産性が高まると、話が違ってきます(それはなさそうですが・・・)。

ベトナムにおいては経済成長は高い一方で、バリュエーションをおさえているディスカウント要因がいくつかあると考えられます。

外国人保有率の制限がわかりやすい例ですね。でも徐々に撤廃の方向に動いています。

なのでこれは解消しうるディスカウント要因なので、むしろ時間をかけて出てくるアップサイドですね。


ベーシックな投資インフラも外国人投資家にとってボトルネックです。

・そもそも英語の開示資料がない

・監査や決算報告の正確性

・ガバナンス

こういった点がもう少し改善されないと、外国人投資家は投資しにくいです。

ただこういった点が今後良くなるか?悪くなるか?で考えると経済の発展と共に改善の方向にあると考えています。

タイミング:今投資する必要あるのか?

うみがめはあると思っています。

確かに、ベトナムの問題が、解消するのは今日明日の話ではないです。10年単位の話でしょう。であれば、解消が見え始めてから買えばいいのでは?という意見もあると思います。

その考えは非常にスマートで、それができるのであればそれが一番だと思います。ただ現実には、初動を捉えて波に乗るのは難しいものです。個別株でもテーマ株でも国単位の投資でも、それは同じだと思います。

なので、少しでも投資をしてエクスポージャーを持っておくというのがうみがめの方針です。もちろん前提としては、

・10年か20年後、はたまた30年後にくるベトナム株のビックウェーブを信じています

・但しリスクもあるので(紛争や社会主義)、ベトナム株への投資額は多くても総投資額の20%程度以内におさめるべきだと思います(うみがめの現状は10%程度です)

長期目線でディスカウント解消を楽しみにしつつ、配当再投資を粛々と続けていきます。

今回は、以上です。それでは、うみがめみたいに気長に株を楽しみましょう!


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